2014年07月18日

ブラジル留学、何も壁はサッカーだけじゃない!!


ブラジルには20種程度の査証(ビザ)存在する。南米大陸の中でも珍しく、外国人にとって厳しい国でもあることは間違いない。

公用語もブラジルが唯一スペイン語ではなく、ポルトガル語を使う。ブラジルはポルトガルの植民地であったということ。

ポルトガル語を使う国はポルトガルは勿論、アフリカではモザンビークとアンゴラ等さほど多くの国はない。

ただ、サッカーで海外に行く場合、どの国にもブラジル人がいるからポル語が話せればブラジル人とは親しくなれる可能性もある。そしてブラジル人が親切に案内してくれることもある。

ブラジルではなく、他の国でブラジル人とアミーゴになるケースも多々ある。

ブラジルで正式に公式戦に出る場合、やはりこのビザの問題が立ちはだかるものだ。

ビザのことを知らないと他の海外での話を聞いてさほど障害にならないとたかをくくりブラジルへ入国すると思わぬ壁が立ちはだかり大変な目に遭う。

日本人のサッカー留学生、勿論ブラジルに行ったなら公式戦に出場したい人は大半を占める。

ここ数年で色々ルールが変わっている。それは目まぐるしい。

特に未成年(ブラジルでは17歳まで)に関しては厳しい。ブラジル政府やサッカー協会は次々に難題を与えてくるのだ。

昔、Jリーグが発足した頃、ブラジル留学を希望する日本人の若者は一気に増えた。

それをビジネスとして匂いを嗅ぎ分けた者が、ブラジル留学の斡旋会社を立ち上げて雑誌やHPに留学希望者を募った。

ビジネスまではいいが、現地で怠慢なほど管理体制が整ってなく、留学生は途方に暮れた。

年間の費用数百万を一括で支払ったはいいが、現地で世話をする人がおらず空港で足止めを食ったり、出迎えが来ておらず、迎えてくれて人間が実は強盗団であり荷物ごと拉致されたり、クラブに行かせて貰えるはずが、いつまでも練習させて貰えず、そのまま放りっぱなしになったり、公式戦に出られると日本では言われていたのに、現地に行ったら「無理でした」といわれ何も解決して貰えなかったりとさまざまな問題が発覚した。

それをまずブラジル在中の日本領事館が現地マスコミなどからバッシングを食らった。

「日本から身寄りもない若い人たちが来て途方に暮れているのに領事館は視て見ぬふりをするのか?」と。

そのような理由から、このような事態を避けるために、政府はビザを取得するためのハードルを物凄く高く設定した。

すると、Jリーグ発足当初、何十社もあった会社が次々に姿を消した。

「面倒臭いことはやらない」と言わんばかりにサッと引いた時代があった。最初からお金儲けしか考えていない会社は消えて行ったのだ。

ただ、Jリーグ発足当初はブラジルでドルが物凄く強かった。金利も高く、インフレで物価は日本の10分の1なんていう日本人にとっては都合の良いビジネスの場であったことは間違いない。
20年前なんて銀行にお金を預ければ金利25%なんていうめちゃくちゃな時代があったのだ。そのバブルに乗っかった者もいることは確かだ。お金持ちは利息だけで食え、最低給料で生活している現地の人々は銀行にお金を預けることすらできなく、貧富の差が物凄く大きかったのだ。日本のような中間層の家庭はごく少数。
上層か下層かしかなかった時代だ。

それを思い出すと、今は全く違う時代になった。ブラジルでは円安、ドル安、ヘアウ高(ブラジル通貨)。
サッカー留学でビジネスにする時代ではなくなったのだ。

ある意味、無責任会社を排除と言う意味では成功したのかも知れない。しかし、真面目にブラジルという力も借りながら育成をしたい者にしてみれば、物凄い苦労を強いられることにもなった。

最近中学を卒業してブラジル留学を考えている若者が多くなった。

彼らの渡航方法は大きく分けると3種類しかない。観光ビザ、学生ビザ、スポーツビザだ。

しかし、各ビザにはルール、条件がある。この条件をクリヤしなければビザを下りない。下りなければサンパウロどころか成田、もしくは羽田、関空も飛び立てない。

各ビザの詳細はここでは説明し兼ねるが容易ではない。

ブラジルでサッカーをし、活躍する舞台を設けるには単に実力だけでは為し得ないハードルがありそれをクリヤしないと先に進めないという現実がある。

それでも何とか成し遂げたい人は、そのようなハードルをなんとか越えようと必死でやる。

その内協力者も出てくる。しかし、大半は諦める。

ブラジルにサッカーをしに行きブラジルで何とか結果を出したいと思う人にアドバイスだけれど、まず、日本でしっかりと慎重に仲介を選択することだ。
そして、ビザのこと、そのビザがどのような効力があり、どこまで何が出来るのか?自分に対してどのようなプランがあるのか?などしつこいくらいに質問してもいいくらいだ。

それだけ人生を賭けて、親も大金を出して子供を行かせるのだから「ブラジル留学したい」「はい、じゃあ行ってらっしゃい!!」という単純なものではないはずだ。

警戒心バリバリな方が良い。あと現地にどれぐらいしっかりやってくれるスタッフが専属でいるか否かも質問するべきだ。

これは大きい。何かあった時だけしか来ないスタッフでは危険だ。ましてや未成年なら尚更。

つづく
posted by COJBブラジル部門 at 14:43| ブラジルサッカー事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月07日

ブラジルサッカー留学の価値を見出すには

国内も海外も席獲りの競争。年齢が重なる毎にシビアにならざるを得ない。
帰国してから現実を知っても遅い。
日本も下から上がる選手もいれば上からその経験を必要とされ入団する選手もいる。入れる枠は少ない。

中学を卒業して留学する若者なら尚更考えて行く必要がある。
高校3年間を日本で過ごす分、果たしてブラジルでその資金を賭けて行く経済的なゆとりや精神があるか?
結果をなんらかの形で出さないと費用も削られていかない。3年間で例えば700万以上も賭けて行く余裕が果たしてあるのだろうか?それぐらいお金を賭けて行って保障があればいいが、帰国するなり現地で続けるなりするにしてもどこかで認められなくては費用は削られない。夢ばかり追っていても現実もしっかりと見据えて覚悟を決めて行かなければ、行動も実力もつかない。甘えた生活をしている者は到底無理だ。

実はブラジル行ってから意識が変わるのではなく、行く前の中学生活から既にそれに取り組む意識が異人でなければならない。心構えが必要であるということだ。

では一体ブラジル留学で何をしなくてはならないのか?何を習得して行かなくてはならないのか?

日本人にない味をブラジル人から盗み、オリジナルにすることではないだろうか?

今回のW杯の日本がそれをまさに教えてくれたのではないだろうか?

ブラジルには「こうしろああしろ」と自分のプレースタイルを決めつけてそれを押し付ける指導者はあまりいない。

よっぽど可愛がられていれば、時折そのようなケースもない訳ではないが。しかし、そのような国ならネイマールやオスカーのような選手は出て来ない。

日本でも育成クラスに有望な資質のある若者は多いと思う。J下部でも活躍したことのある選手に次の質問をした「結局何故Jの下部にいながら選手が商品として中々育たないと思うか?」と。

すると「指導者がチームを勝たせるためにそのチームのサッカーを組織的にやらせようとするので個性が潰れる恐れもある」というコメントが返って来た。

私はこう思った。勝たせることは大切。しかし、その指導者がやりたいフォーメーションによって本来その育成年代選手が持っている個性というものがそのシステムによって消さなくてはならない時、それは育成には相応しくない方法なのかも知れないと。

ドリブルが売りとしよう。しかしチームの戦術としてはドリブルが不要。持ち味を出そうとすると、監督から制限される。

しかし、その選手は個として自分を売り出していかないとならないという危機感があるとしよう。当然そのチームのやり方がストレスになってしまう。しかし、そのようなチーム、指導者は沢山いるのでそれに順応しなければ試合に出して貰えない。

自分の持ち味を消すことなく、新しいスタイルも築き上げないとどの指導者の下に行っても必ず合う合わないはある。それによって試合に出る機会を失って、その選手がその指導者やチームを批判しても何も得はないと思うのだ。

ドリブルが売りでポゼッションサッカーが主流でドリブルすると怒られるなら、ドリブルしたら絶対に奪われないほど努力するしかないし、それを徹底的に指導者に認めさせることだ。かならず、サッカーの局面ではドリブルをしなくてはならない場面は出てくるのだから。

ブラジル人選手の例を挙げると
ブラジルは突出して個性的な選手が多くあらゆる国に必ずと言っていいほどサッカー選手がいる

極端な話、その国にブラジル人選手がいない方が不思議なくらい。

それだけサッカー選手が多いし、サッカー選手としてあらゆる国で雇用されているケースが多い。

それは巧い選手が多いというよりも、あまりも個性的かつしっかり仕事をする選手が多いということと質の割には雇用賃金が安く契約できるという運営的な利点もあると言うこと。また若い選手なら後に希少価値を上げて商品になる可能性がある。
その時だけの戦力のみではなく先を見据えた獲得が出来る見込みがある。

どこの国に行っても何か突出したものがないと視てくれない。
ならばブラジルという国で「これは絶対に日本では学べないし日本人には中々いないだろう」という特別なものを身に付けることが認めて貰える近道ではないだろうか?

日本人になっても興味を惹かれないのではないだろうか?
またまだ日本ではよそ者(日本の路線で育って来た選手ではない選手)扱いされ偏見の眼差しがあるケースもある。

日本から出て何かを学ぶということは、その国にないものを見に行き、それを自分自身の探究心と努力で日本人という良さを捨てずにその行った国の特長を盗み自分のスタイルを築き上げるということではないだろうか?

「あいつ何がブラジルなのだろうか?日本に沢山いるぜあんなタイプは!!」という疑問ではなく納得させられる何かがないと本当に異国で修行したことにはならない。

フランス料理の店を日本で開店したいと考えてフランスに修行した料理人が、日本国内でフランス料理をその筋の人に学んでいる人と同じことをしていたのでは本当のフランス料理は日本人に伝えられないというここと一緒ではなかろうか?

いずれも巧いではなく、この場合「美味い」というのか前提で、実際にフランス料理を学んだ人がフランス料理とは?という神髄を日本の人達に伝えられなければお金を使ってフランスに行った価値は薄れてしまう。

ブラジルサッカー留学もそれは一緒だ。

何故ブラジルなのだ?ブラジルに行ったなりの何かを習得するということ、それを帰国して何かしらの手段でPRして行くこと。

それができるような修行をして初めてブラジルに行く価値がある。
posted by COJBブラジル部門 at 17:45| ブラジルサッカー事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

海外及びブラジルサッカー留学の心得

数年後の自分を想像して日々生活、奮闘しているか?

何度も話をするが、親から資金投資して貰っている期間が一番良い時期ではダメなのだ。
この期間だからこそ、将来の基盤を作る良い時期。それを時に海外でサッカー留学している若者達は勘違いを起こす。
この期間誰よりも努力しなくてはならないのに楽をしてしまうのだ。

厳しい監視の目がないととかく生活も緩んでしまうのが若い年代では多い。
また、若くして海外でサッカーの修行をしに行くということだけで満足してしまう人が多く、帰国してもなんら周囲の同年代と変わったものも得て帰国せずに社会人になることに遠回りしただけのような人もいるのが現実だ。

「何事も経験」と言うが、そんな悠長なことを言うほど経済的に豊かな家庭であれば、それはそれでいいのだと思うが、そんな家庭はごく稀だ。

しかし「子供に好きな道を行かせてあげたい」という親の気持ちで親は頑張って子供に投資をするケースが多い。

その親の想いを留学生は一心に背負ってサッカーのみならず色々なことに修行し、己を磨いて行くことが大切だ。

人よりもお金と時間を使ったならばね結果的にそれ以上のものを手に入れるために努力することなどは言うまでもない。

誰よりもサッカー中心で生活し、自覚を持ち、我慢も覚え、人としても磨きを掛けなくてはならないのだ。

他の国に行っている留学生は解らないが、ブラジルは自由だ。やるもやらないも本人の意志。怠ければ「バガブンド(怠け者)」からかわれるだけ。それを言われて何も感じない人は正直お金の無駄だ。一度言われて目が覚めてやるならそのバカブンドと言ってくれた人に感謝するべきだろう。

正直、自分が日本の同年代、もしくは前後の年齢の人と比較してどれだけサッカーが上達しているのか?は解らないと思う。

日本の同世代だって頑張っている。高校も通いながら、厳しい部活で日々精神共に鍛えている。もしかしたらボールを触らせて貰えないかもしれないが、それはそれとして、授業を出てから夜遅くまで練習して休みも殆どない中で鍛えているのだ。

そのような同世代の若者よりも更に違った鍛えられる環境を求め、意識も高めて、精神的にも大人になって一回りも二回りも大きくなって帰国することは最低限のことだと思ってやらなくては、意味のないことだ。

ちょっとブラジル人に褒められたからと言って有頂天になり、自分はあたかも上達したと思い込み、日本にいる親、友達に対して過剰な期待を持たせて帰国してみたら「なんだ大したことない」と言われたらもともこもない。

単身で海外で修行するということは己に対して日本にいる時以上の高い意識で臨まないと当然本当の評価は貰えない。

ブラジル人から本当の評価を貰えたと言えるのはクラブから報酬の提示がありそれを受け取った時だ。

勘違いしてはならない。「ブラジル人から巧いと言われた」というのは万人の日本人留学生が帰国して周囲に言っていることだ。

皆一度、二度は言われているのだ。シビアに考えれば、ではその評価はお金を貰えるという話に繋がっているのか?ということになる。

そうなるとその具体的なオファーを受ける日本人はこれは万人に一人として考えられる。

考えてもみて欲しい、どれだけブラジルには凄い選手がいるか?プロ選手が万人近く登録しているのだよ。

ちょっとやそっとの努力でその域に達したら皆ブラジル留学するでしょ?

自分が到達したい位置があり、そこから逆算してクラブを選択したりしないと、それには到達できない。

だからと言って、ビッククラブでの留学を求める人がいるけれど、それは飛び過ぎ。やっぱり選手は試合に出なくちゃ誰も視てくれない。

練習ばかりしていて誰も評価してくれない世界だ。

次回に続く
posted by COJBブラジル部門 at 18:17| ブラジルサッカー事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする