やはりブラジルは厳しい。こんな感想だろう。
サンパウロの中堅クラス、現在、選手権中。
前半はベストメンバー、後半はメンバーを交代させてきたが、戦力は変わらず、むしろリザーブ組の方が勢いを感じた。
それはトニーニョモウラ(元ベルマーレ監督)監督、クラブの会長が観戦しに来ている前でアピールしなくては試合に出場できないし、価値も上がらないという気持ちの現れだろう。
前半40分までサンジョゼ相手に0×0、FC COJBのメンバー8名(1名足負傷でベンチスタート)プラスブラジル人選手を3名補充。
ここでは補強とは敢えて使わない。
やはりサンジョゼ(セリエA)クラスにU-20(実際にはU-18)のセンターバックは補強というにはほど遠いレベルだった。
均衡が破れてしまったのは41分。やはりミスからスタートした。
トニーニョモウラのフッチボールはボールと人が次々に移動するフッチボール。マークをするのに戸惑いを見せていた。
1つのマークのミスから、技術のミスに変わり、前半を折り返す寸前にもう1失点。
40分までの0×0で相手監督はフィニッシュの悪いFW陣に苛立ちを隠せなかった。
1点我々から奪ってホッとしたのか様子も落ち着いていた。
1点奪って落ち着けるのは、我々はほとんど攻撃できなかったし、攻撃されている心配もなかったから落ち着けたのであろう。
これが選手権であればそうはいかない。
さて、試合の内容よりも、同じプロの視線から個々を比較した時、COJBの選手は、個々にほとんど何もさせてもらえなかったくらい衝撃的であったかもしれない。
ブラジル人、特にセリエAのレベルに戸惑うのは当然、はっきり身に染みたであろう事は、「一つのミスが失点につながる」という事だろう。
パスからトラップ、サイドチェンジ、敵を背負うプレー、一つ一つの個々のプレーが確立されているのがセリエAである。
さらに加えてボディーコンタクトが強い。日本で味わうそれとはまったく比較にならない。
確かにサンジョゼもミスをしている。が、それが未遂で終わっていて再び自分のボールにしている。
よってトータル的にミスが明らかにCOJBの方が上回る。
そんな事をしている間に同時に足も止まり、やりたい放題になった。
結局終わってみれば過去の遠征ではワースト1に入る失点11になった。
’99に初めて遠征をした時にコリンチャンスU-20に8失点食らったのが過去最低であった。
それを上回る11点。
試合後の選手の感想は「前半でスタミナも一杯一杯であった」「なにもできなかった」である。
原因は色々な事が重なっている。もちろんセリエAに勝つ事は至難であろう。
ただ個々に何が通用したか?何が通用しなかったか?
ブラジルという異国での体験者が9名中3名弱。その中に15歳が2名。
’99の遠征も私以外は皆ブラジルフッチボールは未経験、一緒にプレーしていてコリンチャンス戦なんかは、できればボールに触りたくないという空気、もうこれ以上ミスしたくないという空気が伝わっていた。
今回のサンジョゼ戦も互いにそんな空気が流れていたように思う。
随所に良いプレーをしている選手もいるがミスも多い。
このような事が重なれば当然失点につながるのは眼に見えている。
サンジョゼの選手とフィジカルを比較しても、まさにプロ、セリエAのフィジカルを持った選手が多い。小さな選手は技術レベルが高い。
このクラスになると絶対にミスが許されない。本当に許されないんだ!!
そのような事を腐るほど経験させられた私は、日本でも徹底して選手達に言い続けてきているが、やはりこっちへ来て本物と体をぶつけあわないと実感できないよね、人間は。
痛い思いをしないと覚えないのはどんな世界でも一緒。
パスが弱い、アウトサイドを不適切な場所で使えば簡単にボールをかっさらわれ、一気に我々ゴールを脅かしに来る。
プロテージをマスターしなければまったく通じないのもこっちでは伝わるだろう。
戦術的な駆け引きも日本とは違う。
これらの事をもっともっと日本で理解され、下のカテゴリーから実行させていかなければ、日本は世界レベルには到底近づかないよ。
やはり甘くないんだよ世界は。
そのほんの1部と戦う事ができた事は非常に幸運であったと言える。
次回は同じセリエAのコリンチャンスBだ。
だがもう11点も奪われる事はないであろう。
ブラジルの選手の層の厚さを見せつけられるのは悔しいけどね。
37になった私も未だにこっちへ来て連中を見ると血が騒ぐよ(笑)
2007年08月20日
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