2007年04月28日

大滝徹のブラジル日記「対forca」

結局3対4で負けてしまった。
しかも退場者二人。
後半ロスタイムでの失点。
自分としても決定的な仕事が出来ず、改めて外国でjogaする事の厳しさを思い知らされた。

普通には出来た。
新聞にもToruを使ってチームが安定したと載っていた。
でもそれ以外は駄目だ。
常に決定的な仕事をしないと、プロとしてこの国で生活できない。
自分の力でチームが勝利する。
自分はそれしか目指していない。

次の相手はforca。
今回負けたOsascoと並んでグループの首位だ。
8チーム中4チームが次のラウンドに進めるので、少しでもポイントを取らなければならない。
自分はチャンスにしがみついているので、次の試合も先発だ(※注:大滝選手は次の試合でも10番をつけている)。
今回も捨て身で試合に挑もうと思う。

サンパウロ州どのディビゾンでも試合の前は、両チーム一列に並んで、ブラジル国旗を見ながら国歌斉唱する。
観客も立ち上がって斉唱するのだが、素直に感動した。
Sao Joseの試合を見ていた時から、選手はどんな気持ちになるのか?
次は俺の番だと見るたびに気持ちが高ぶっていたが、実際に体験してみると最高だった。
めちゃくちゃ燃えたし、多くの人達の応援があってこんなすばらしい体験が出来ているんだと、自分は歌わずにずっと空を見上げていた。
スピーカーから流れる国歌、あの風景、雰囲気は一生忘れないだろう。
ただし、自分はまだ目標を達成していない。
だがどんどん階段を登っている。
このままいけるところまで行ってやる!!
Eu estou Otimo Eu vou lutar para todo!!
Vamo la!!

大滝徹
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2007年04月27日

「与那覇槙也の”ブラジルから頑張ってますよ〜”」 「城田匠の”夢を見ているだけでは・・・。”」 2コラム更新しました。

「与那覇槙也の”ブラジルから頑張ってますよ〜”」

初めまして。
今回からブログを書かせて頂きます、COJB所属、与那覇慎也です。

今回久し振りにブラジルに戻ってきました。
そしたら、ちょうどサンパウロFCの中心格の選手ソウザ選手がインタビューに丁寧に答えていました。
ある人が言っていたのを思い出しました。
Jリーグの日本人選手は何かを勘違いして、自分は有名だからといって、練習後ファンの人達がサインを欲しがっているのに、気取ってサインをせずに控え室に帰っていく。
それに引き替え、外国人選手は丁寧に一人一人にサインをして帰って行ったそうです。
ファンあっての僕達です。
それを忘れて欲しくないです。
だから僕もファンを大切にしようという気持ちが、又一段と強くなりました。

また、僕がブラジルで所属するチーム、CLUBE ATLETICO JOSEENSE(CAJ)に着くと、去年共に戦った仲間や新しく来た選手が、ブラジル人特有の陽気さで僕達を迎え入れてくれました。
今は陽気だが、ことFUTEBOLになると表情が一変する!
さっきまで仲良くしていたのに、ボールを蹴った瞬間から変わる。
自分の理想的なサッカーが出来ないと、友達でも文句を言うのは普通で、たまに仲間同士で喧嘩する時もある。
もちろん僕も例外ではない。
それがここでは普通なのだ!!
それほどみんな気持ちが入っている。
日本ではないことだと思います。
最後にこれを見てくださった皆さん、また、応援してくださった皆さんに感謝します。

与那覇槙也
■プロフィール:1984年沖縄生まれ。


「城田匠の”夢を見ているだけでは・・・。”」

ブラジルに来て7日間経ちました。
僕はサッカーを始めたときからずっとプロになりたいと思ってきました。
でも、今まで思ってきただけでした。
実際どうしたらプロになれるかを現実的に見れていなかったのです。
で、いざブラジルに来てプロというのを肌で感じて、自分がプロになるにはまだまだ相当の努力をしなければならないと強く感じています。

でもこういうことに気付けたのもCOJBや両親のおかげだと言う事も同時に感じています。
今はまだ来たばかりだから、これくらいしか書けないけどこれからもっと色々経験してそれを伝えて行きたいとと思っています。

城田匠
■プロフィール:1992年生まれ。
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2007年04月23日

大滝徹のブラジル日記「CHANCE」

CAJは初戦を1対0で勝利する事が出来た。
その試合で自分とポジションを争っている選手がカルトンでルメーリョをもらい、ポジションが一つ空いた。
自分はその席を獲得する事が出来て、第2戦、対モジリミッタードに出場する事が出来た(と言ってもベンチスタートだったが)。

チームは前半10分に得点され、そのまま後半戦に突入した。
ハーフタイムに監督は後半10分までに相手に追いつき、その後選手を入れるとみんなに指示した。
しかし、10分までに2点入れられてしまい、自分が入った時には3対0だった。

しかし自分にはそんなことはどうでも良かった。
考えていたのはこの試合で何も出来なかったらこの先チャンスは来ない。
相当のインパクトを監督、みんなに与えなければこれから先何も起こらないという事だった。
自分が入り、チームは変わった。

3対2までいったが、まえがかりになりすぎて2点くらい、5対2で試合を終えた。
結局負けてしまったので自分は少しもいい気分になれなかった。
それでも周りにインパクトを与えていたようで、今週の対オザスコ戦の先発を勝ち取る事が出来た。

オザスコはグループのリーダーでチーム状態も良いと聞く。
CAJは今年新しいスポンサーが加わり、去年よりもお金が動いているのがはっきりと分かる。
しかしその分、試合に負ける事は許されない。
チームの状況もとても緊迫していて、自分もチャンスを失うことは出来ない。
とても大きなプレッシャーがかかった試合だけど注目度はとても高い。
何も狙わないで、落ち着いて思い切って自分の学んだ事を試合で出す事だけに集中して試合に挑みたい。

大滝徹
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2007年01月31日

大滝徹のブラジル日記「Linda familia」

シュンビーニョの家族がシュハスコをしにCAJに来た。
今まで何回も来ていたけど、話す機会がなかった。
今回は機会に恵まれ、シュハスコをご馳走してもらえた。
とても気さくな人達で、初めての人間にも普通に接してくれた。

シュンビーニョの家族だけでなく、ブラジルで今まで訪れた家族全てが会ったその日にご馳走してくれた。
ご馳走してもらった後、自分の部屋に戻り休んでいると、彼らがハッショーン(遊びのミニゲーム)を始めた。
その日は身体を休めようと思っていたけど、少し汗をかきたかったのと。何よりもとても楽しそうだったので混ぜてもらった。

4人対5人になり、シュンビーニョは違うチームだった。
彼のチームは彼が幼い頃から、道で一緒にボールを蹴っていたメンバーで、球回しを全員ウントッキでポンポン球回しをするので、思わず笑ってしまった。
というのも、遊びのfutebolと仕事のfutebolは全く違うので、久しぶりにウントッキで球をまわし、相手をおちょくる彼らの遊び方に嬉しくなったからで、この感覚がfutebol。スポーツが人を夢中にさせるのだと思う。

彼等は体が細いのに、身体をぶつけると重たく感じる。
ボールをまたいだり追い越したりするのが好きで、彼らの動きはジンガそのものだった。

雨が降っていて、みんな裸足だったのにもかかわらず、彼等はバランスを崩すことなく、くねくねしていて、バランス感覚、体の使い方(身のこなし)が根本的に日本と違う事を改めて思わされた。
ほどなくして、シュハスコの後片付けを終えた女性陣が帰る時間だから早く止めなさいと言って来たけど、こっちは楽しくてしょうがないから10点取るまでやると抗議していたけど、認められず、結局3点どちらかが入れるまでとなった。

自分はそれに至るまでの会話を聞いていたけど、お母さんに「遊びを早く止めなさい」と言われ、「もう少しだけだからやらせて」と駄々をこねる子供の会話で、日本、ブラジルは関係なく親と子供の会話は同じだった。
ただ、こういった会話を大人になっても出来るのは、いつになっても親と生活を共にする家族形態、絆の強さはブラジルらしさであり、彼の家族も美しいなと感じた。

それも終わり、汗をたっぷりかいたので、隣の敷地にあるプールに飛び込んだ。
一泳ぎしてからCAJ産のマンゴを食べようということになり、マンゴの木に登った。
ブラジルでマンゴの気はそこらじゅうにあって、CAJには4つある。
内2つに実がつくのだが、1つは立地が悪いのか、大きな実がつかない。
もう一つは大きい実が去年はついていたのに、枝がグランドにはみ出していたので、大きな幹を切ってしまった影響か、今年は小ぶりの出来だ。
それでも朝起きて、木の下を探すと実が落ちていて、日本で体験した事のない状況に自分はうれしくなり、拾って食べてしまう。

落ちた実には、たまにミッコ(20pぐらいの猿)がかじった痕がありみんな生きているのだなと思い、これまた嬉しくなる。
CAJの敷地にはマンゴの木、バナナ、マラクジャ(パッションフルーツ)、竹やぶ、アバカチ(アボカド)、レモンの木、夏みかん、コーヒーの木、アセロラなど沢山の自然が敷地を囲むように植えてあり、ミッコはこれを一日かけて一周しながら生活しているみたいで、去年は3匹だったが、ミナスから帰ってくると父、母、子供2匹になっていて、産まれたばかりの小さな子供を母が背負いながら移動していた。

だいたい、同じ時間に同じ場所を通るので、たまにバナナをあげていたけど、警戒心が強く、手渡しはまだ無理で、5mは離れないと食べに来ない。
前にいた部屋の屋根が丁度彼らの通り道で、彼らが通ると「トットットッ」と走る音が良く聞こえた。
最初に父が安全を確認し、キーキーと鳴くと、後に続いて子供、最後に母が移動する。
移動中はキーキー鳴くけど、大きい木で遊んでいる時や、お互いの場所を確認する時はキューキューと甘えた鳴き方になって、どうやら2種類の鳴き方で会話しているのではないかと思う。

人間の存在に気付くとちょっと近づき、首をかしげながら観察され、たまに尻を向けて威嚇してくる。
自然の生態を間近で見れるのは本当に面白いし、地球には数え切れないほどの生物が生きていて、それぞれが生活し、お互い支えあって生きている。
自分は生かされている事、もっとうまく自然と共存する道を考えなくてはとミッコを観察していて感じた。

それにしてもミッコの木の枝を飛び回り、枝を駆け巡るあのバランス感覚はシュンビーニョの比ではなかった。
(自分を含め)彼は今、サンパウロFCでインド遠征を行うメンバーと練習している。
自分が練習しているSao Jose E.C.は、サンパウロ、サントスと練習試合の要請を受け、練習試合を行った。
そのことは次のブログで書こうと思う。
コメントを送ってくれたみんな有難う。
それを結果で見せたいので、今気合がみなぎっている所です。
だいぶ遅れたけど、今年も宜しくお願いします。

Toru Otaki
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2006年12月26日

大滝徹のブラジル日記「Professionalismo=vencedor」

「Professionalismo=vencedor」

今はサンジョゼで練習している。
今年からサンパウロ州リーグ2部に昇格したチームで、監督はトニーニョ・モウラ。
自分が今年戦っていたパウリスタBのウニオンモジを指揮して見事優勝し、セリエA3に昇格させ、日本・韓国(のクラブ)、タウバテ(A2)を指揮した事のある経験豊富な監督だ。
ウニオンモジとの対戦では0-4と0-2で完敗。このチームに勝つには一回ボールを止め、自分達のペースに持っていき、皆で気持ちよくjogaしなくてはいけないと思っていたけど、あの時の自分にチームを立て直すだけの精神力と技術と言葉は持っていなく、試合後にだいぶ悔しい思いをさせられたのと、CAJの監督は冷静さを失いうろうろしていて、対照的にトニーニョ・モウラは腕を組み冷静に指示を出していたのを覚えている。

彼は日本のJリーグの状況を知っているので、日本のプロ選手と仕事し、何を感じたかを聞いた。
たくさんのことを話してくれたが、つまりは「プロフェッショナリズモ」に欠けるという事だった。
試合中に笑う選手、負けても平気な顔をして仲間と会話し、遊びに行く選手。
そんなものは考えられないと話してくれ、そして「personalidade」に欠けると言っていた。
それが日本の文化からきているものではないかということを感じたとも言っていた。

国に関係なく、プロ選手は「vencedor」でなくてはならないのに、何故日本にはいなかったのか、とても不思議がっていた。
原因として文化の違いといっていたが、それは確かだと思う。
ブラジルでプロとして生活し、自分が彼等に劣っている一番の部分と感じていたのが「personalidade」と「vencedor」だったので、彼の意見にとても自分は驚いたし、ブラジルで見たW杯での日本代表、futebol areiaでの日本代表の戦いぶりはまさに「personalidade」と「vencedor」が欠けていた。

自分のいたCAJはサンパウロ州の一番下のカテゴリアのセリエBに属し、選手もプロになりたての19〜20歳の奴らで、彼らの大半以上は貧しい所から来ていて、礼儀や教養は皆無に近く、言葉は汚いがはっきり言えばクソッタレの集まりだ。
そんな彼らだが、自分よりは「vencedor」で「personalidade」を持っていて強い人達だった。

ミナス州のチームにいたとき、練習が休みの日に、クラブの会長の持つ10〜17歳までのチームの練習に参加させてもらったが、そこに居たFWの11歳の黒人の子は「何で俺にパスをよこさないんだ」とはっきり主張してきたし、ゴール前ではどんな体勢でもシュートをし、「俺がゴールするんだ」という気迫を11歳の子が伝えてくれた。
年齢、体格、肌の色全てごちゃ混ぜだが、みんな一様にパスを要求するし、足は蹴ってくるし、ミスをしても絶対に認めない。
田舎の小さな町の子供達ですら自分に「vencedor」「personalidade」のはしりを感じさせてくれた。
そして、それがブラジル全土にあり、そこで勝ちあがった選手がプロチームに引き抜かれ、そこで又ごちゃ混ぜの中で戦い、大きなクラブへとステップアップし、海外に買われて行き、ブラジルに外貨をもたらす。
これがブラジルサッカー界の大まかな流れで、ブラジルの文化が生んだ流れだと思う。

日本にも世界に引けをとらないすばらしい文化があるが、よく言われるように失われつつある。
それを自分を通してブラジルで感じてきた。
でも、侍時代、明治、大正とつい最近までの日本には「vencedor」「personalidade」が存在していた。
だから失われつつあるというより、忘れているだけだと思う。
自分は忘れつつあるものをブラジル人に学ばせてもらっている。
それは「vencedor」「personalidade」であり、トニーニョ・モウラの言う「professionalismo」に深く関わっている。

おかげさまで22歳から25歳までの間、無駄な日は一日もありませんでした。
来年は日本に帰る年で、改めてもっと多くのことを学び、吸収し日本に帰ろうと強く思っています。
ラストスパートをかける年に向けて、しっかりした気持ちを作り、年を越そうと思っています。
見てくださった全ての方、有難うございました。
自分はとても幸せです!!
みなさんも良い年を!!

Toru Otaki

※professionalismo=職業意識、プロ意識
※vencedor=勝利者、勝者
※personalidade=個性、人格、パーソナリティ
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2006年11月16日

大滝徹選手から。13/11/06

惜しくも最終節に負けてしまったので、チームは次の段階に進む事が出来なかった。
折角見つかった良いチームでレベルも非常に高く、このレベルでJOGA(プレー)する感覚はとても新鮮で、自分の道をさらに大きく開く事が出来ると思っていただけに残念だが(結局1試合もメンバーに選ばれず)、ja foi(既に終わったこと)。
今は新たに良いチームを探し、新たに挑戦することにワクワクしている。
Sul Minasには世界でjogaしていた選手、国内で歴史のあるチームでjogaしていて、経験豊富な選手が沢山いたので、世界で通用するjogaを肌で体験する事が出来たので、短い期間だったが、とても重要な事を学べた。

彼らのjogaを見ていると、プレッシャーの有無に関わらず、落ち着いてドミーナ(支配)し、体勢が崩れていたら整えなおしてパスをする。
その一連の動作はとてもゆっくりというより、とても滑らかで、ブラジル人らしさを感じる。
今までのブラジル生活で想像してもいなかった事が沢山起こり、その度流れに逆らってきた。
だから自分はプレッシャーに囲まれた時に力ずくでやろうとしまうのだと思う。
でもそれをしてしまうとボールは言う事を聞いてくれない。
その点ブラジル人は事が起こるたびに柔軟な対応をするので、マイペースを崩さない。
自分のペースでボールを操るのだから、ボールは言う事を聞いてくれる。
一見、へらへらしているようにも見えるかもしれないが、一人一人自分をしっかり持っていて、それが竹のようにしなるのである。
自分もしなる人間になろう。
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2006年06月28日

大滝徹のブラジル日記「desafiar」

自分はチャンスをものに出来なかった。
結果は正直なので何も言えない。
ものに出来なかった理由は自分の中ではっきりしているし、チャンスの舞台とはどういったものなのかを体で覚えているので、日頃の練習で何をしなければいけないのかがよりはっきりした。

それは挑戦することだ。
自分はミスしない事を心掛けてjogaしてきたけど、それを気にするあまり挑戦する事を忘れていた。
挑戦する事でうまく試合、練習の雰囲気に入っていけるし、勝負の分かれ目ではリスクを背負い挑戦した結果で決まる。
リスクを背負い挑戦し、勝利を得る為の考え方、強さを、ブラジル人と言うより、勝負の世界で勝ち上がっていく人間はもっている。
奴らはリスクなんて考えていない。
うちのチームにもそういう奴はいるし、奴はとてものびのびと好き勝手に挑戦している。
ミスする時もあるしミスばっかの時もある。
ミスしてみんなにごちゃごちゃ言われても平気な顔でまた挑戦する。
こういう選手、人間は強いと思うし、成長する。

ワールドカップを見ていても同じ事を感じる。
国内のとてつもないプレッシャーを背負っていても強豪国の選手は平気で、ガンガン挑戦している。
舞台に慣れているというのもあると思うが、なんか人間としての力強さを彼等の顔を見ていると感じる。
そういったものが自分には足りないから大舞台で力を出し切れなかったのだと思う。
もっともっと挑戦して自分を力強い人間にする。
日本は尻に火がついているので、ブラジル戦がんばると思う。
だけどそれじゃあもう遅い。
これだから勝負の世界はおもしろい。

大滝徹
※時間が前後していますが、本文のまま掲載しました。
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2006年05月18日

大滝徹のブラジルプロ日記「CONTINUAR」

落ち着くことの大切さを学び、落ち着く事で自分のプレーが変わったことを実感できた。
しかし今度はそれを継続する事が出来なかった。
気付いた当初は紅白戦で点を入れる事ができたり、気持ちが一層前向きになり、いろんな事を笑って流せる気持ちの余裕を持てていた。

しかし、その気持ちは知らない間に消えていた。
それを気付かされたのは先週の練習試合。
自分のポジションはメイヤかラテラウエスケルダ。
どっちにしてもレギュラーを確保できていないし、このポジションを任されているのはチームの中心選手。
いろいろな気持ちの中、絶対にチャンスは来ると思っていたら本当にやってきた。
ラテラウの奴が累積で出られないので、先週の練習試合から自分がラテラウに昇格したのだ。

この練習試合でミスは絶対にできないし、最高のアピールをして、次の公式戦をいい状態で向かえようと思っていたが、全てが空振り、結果は最低だった。
紅白戦で点を決めようが、試合で何も出来なかったらはっきり言って意味がない。

結果は結果。

それは今まで自分がやってきた事の結果。
だからこそとても悔しかった。
でも悲観的になる必要は全くない。
自分が戦っているのは世界一の国ブラジル。
くよくよしている暇はないし、上手くいかないのはある意味当然だ。
相変わらず自分に不利な事ばかりだし、プレッシャーは依然として重い。

じゃあ、それに打ち勝つ為にはどうしたらいいか?
さっさと頭を切り替え1からまた積み重ねていくだけで、とても単純だ。
気持ちが沈んだ時には1人でセントロに行き、知らない人と喋ったり、牛の群れを見たり、となり町が見える高い場所に行ったりする。
ブラジルはくよくよしてもしょうがないと教えてくれる場所が沢山あって、言葉に表す事が出来ない国だ。
そんな国で育ったサッカー選手たちの闘いを週に2回も見れるのだからくよくよしてる暇は本当にない。

彼等は自分に技術以外のものを沢山伝えてくれ、本場のFutebolには毎試合ごとに感動がある。
自分はそれを伝える側になるためにブラジルに来た。
そのためには今回継続させる事が出来ていなかった「落ち着くこと」を継続させなくてはならない。

ブラジル人と争う事で沢山の事を学べているけど、悪く言えば広く浅くともいえる。
そんなのは環境が変われば忘れてしまうのじゃないかなと思うけど、継続して身に付けたものは一生忘れないと思う。
継続するぞ!!

Toru Otaki
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2006年04月24日

大滝徹のブラジルプロ日記「A CAUSA」

「A CAUSA」

何でブラジル人が世界中で活躍し、5回も優勝できたかを考える時、理由の一つとして音楽があると思う。
この国ではそこら中に音楽が鳴っていて種類も豊富。
音楽的なことは学んでないので良く分からないが、日本の音楽より沢山の楽器を使っているので耳を澄まして聞いていると、心地よいというより面白い。

そしてなんといってもリズムが速い。
ブラジル人はこのリズムに合わせて踊る(danca)のがとても上手い。
踊る事自体日本ではなじみが浅いので、来た当初はどうやって踊るのか全く分からなかった。
彼等に教えてもらうにつれ、できる様になってきたが、音楽の種類によって踊りは異なり、住んでいる地域によってもまた異なるらしいので、踊りと言っても奥が深い。

ちなみにあのホナウジーニョがよく踊るのは、ヒオ・グランジ・ド・スウ州の人間(ガウショ)のものだとチームのガウショが言っていた。
中にはDANCAが苦手な奴もいるけど、曲に合わせて手でリズムを取っているのを見るととても上手い。
子供の頃から自然と音楽に触れ、リズムが身体に染み込んでいるのだなと思う。

ブラジルではFutebolと同様に音楽が生活の一部として浸透していて、音楽のある所には必ずDANCAがあり、彼らのDANCAを見ているととても楽しい気分になる。

このDANCAという動きはどうやら腰と肩甲骨、股関節を動かす事だということが分かった。
肩甲骨、股関節を動かす事は人間の動作の基本だから、これが上手なブラジル人はみんな身のこなしがスムーズで、骨格標本のような体格をしている。
特に黒人の体格はすばらしい。
身体をぶつけると重く、自分とは筋肉の密度が違うなと感じ、これが世界なんだという事を体感できる。
彼らを見ていると筋肉は大きさ、量ではなく、質。
そして自分の身体を状況の変化に応じて細かく操る事がとても大切だという事を思い知らされる。
細かく操る為には、肩甲骨、股関節、腰を動かす事が重要で、この動かし方を教えてくれるのがDANCAなのだと思う。

世界で活躍している中田、中村選手のプレーを見ていてとても上手いと思うし、考え方、姿勢はとても勉強になる。
でも、ブラジル人はその上の世界で活躍している。
その理由として、こういったものがあるのではないかと体感している。

Futebolを通じて、自分は2つの国の文化を学ぶ事が出来ている。
こっちが良い悪いではなく、どっちも良いのだと思う。
どうやらブラジルの良いところは日本人の発想の逆の所にあるので、なかなか理解しがたい。
しかし、Futebolを通じて学んでいる事はこれからの自分の人生を豊かにすると確信している。
気付くだけでなくもっともっと吸収するぞ!!

Toru Otaki

※DANCAのCは下に線が入ります。
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